カエルのペペ(Pepe the Frog)は、アメリカのアンダーグラウンド・コミックで『ボーイズクラブ(Boy’s club)』に登場するキャラクター。
アメリカで、この『ペペ』がネットミームとなり、ヘイトシンボルとして認定されてしまいます。
もともとは、おとなしくて優しい弟キャラだったのがなぜ、ヘイトシンボルになってしまったのか?
そして、ペペの現在やかわいいグッズも紹介します!
カエルのペペって何?

アメリカのアンダーグラウンド・コミック界で人気のアーティスト、マット・フューリーさんが制作した『ボーイズクラブ(Boy’s club)』に登場するモンスター・ボーイズ4人のうちのカエルのキャラクターです。

ペペはおっとりとした、弟キャラで描かれています。
4chanでネットミームとして使われる
主人公ペペが放った「feel good man(気持ちいいぜ)」のセリフが、アメリカの匿名掲示板「4chan」で、ネットミームとして爆発的に拡散されていく中で、パロディ化されたり、そのお気楽な表情はユーザーの気持ちを代弁したものとして使われていきました。

ペペは陰キャとして変貌
それから、ペペの「大学を卒業したけど、ぶらぶらしている独身男」という点が、「4chan」と見事に融合し、「このどこかイケてないカエルは俺たちのことだ!」というような図式が出来上がっていき、
悲しみの表情となったり、怒りの表情になったり、邪悪な形相に歪んだり、どんどん描き替えられ変貌していったのです。

元はこんなに、穏やかなぺぺだったのですがネットミームとして独り歩きし狂暴化してしまいました。
大統領選でトランプから拡散された
「4chan」で狂暴化したネットミームとして拡散されていたペペですが、学校での銃襲撃事件の犯人がペペをミームとして使っていたことや、オルタナ右翼運動の人種差別のヘイトシンボルとして、ペペが使われ始めたことをきっかけに、作者のマット・フューリーさんが動き出します。
#SavePepe ~ペペを救え~
フューリーさんは、「ペペはヘイトのシンボルではない」と公然と非難していました。
しかし、ペペのミームは悪化していきました。
大統領選でトランプがペペを投稿
2016年の米大統領選でのトランプ氏陣営。支持拡大のため、ペペとの合成画像を当時のツイッターに拡散し、話題を集めました。

ヘイトシンボルと認定されてしまう
2016年9月には米国のユダヤ団体名誉毀損防止同盟(ADL)は、データベースにヘイトシンボルとして認定されてしまいました。
ある弁護士事務所が、ペペの著作権を守るために無償で手を差し伸べてくれていましたが、ヘイトシンボルとして認定されてしまったことで、作者のフューリーさんは名誉棄損として訴えることが可能になりました。

ペペ友人に弔われる
ぺぺのイメージ奪還に苦戦していたフューリーさんですが、コミック『Boy’s Club』の中でペペの葬儀を行いました。
自身で生み出した大事なキャラクターを自分の手で葬るのは苦渋の選択だったと思います。
ペペのキャラはフューリー自身
フューリーさんは、学生時代共同生活をしていたことを元に『Boy’s Club』を作成し、ペペはマットさん自身であったと話しています。
ペペは、「そうなんだー、僕はねぇ」と話す穏やかなキャラで、言葉も今のアメリカの若者には珍しく礼儀正しいそうです。

現在のペペは?
ペペは今、ゲーム配信プラットフォーム「Twitch」で最も人気のリアクションスタンプとしても知られていて、まったく新しいコミュニティで愛されているそうです。

ペペのグッズ
実は、ペペをモチーフにしたグッズもあります。
アイマスク

ペペの目の部分をそのままに作られたアイマスク
ミニショルダーバッグ

サイズ:28×18×2cmのミニショルダーバッグ

ペペのぬいぐるみが飛び出しているショルダーバッグ

ペペがデザインされてるペンケース

ペペがリラックスしてるデザインのトートバッグ

ペペのティッシュボックス、吊り下げ用のひも付き
カエルのペペについてのまとめ
カエルのペペは、コミックから始まり政治の世界でシンボルとして利用されてきました。
コミックの中で、楽しんで描いていたはずのハッピーなキャラクターが、作者の知らない場所で別人格を与えられ、ヘイトの象徴としてネット上に拡散することは、作者にとってはとても悲しいことだと思いました。
ペペには、このままみんなに愛されキャラとしてのイメージでいてほしいですね。
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