『整形を繰り返す人』の醜形恐怖症って何だろう?みんな「ふつう」と闘っているのかもね【ねほりんぱほりん】

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ねほりんぱほりんって、あまり顔出ししてしゃべることに抵抗のある内容をブタさんパペットでいろいろ話してくれるから、ついつい見てしまう番組。

今回は「整形」について話していたんだけど、その中で「醜形恐怖症」という初めて聞いた言葉に「何だろう?」と疑問に思ったので調べてみました。

 

 

醜形恐怖症とは?

醜形恐怖症は、身体醜形症のことのようですね。

 

身体醜形症では、実際には存在しない外見上の欠点やささいな外見上の欠点にとらわれることで、多大な苦痛が生じたり、日常生活に支障をきたしたりします。

引用元:MSDマニュアル 家庭版サイト msdmanuals.com

これを見たときに、ある映画を思い出しました。

 

映画『ワンダー 君は太陽』

映画『ワンダー 君は太陽』の主人公オギーは、トリーチャーコリンズ症候群という遺伝子の疾患を持っている子の話なんだよね。

でも、その疾患のことを思い出したのではなくて、主人公のオギーが周りから「普通じゃない」とジロジロ見られていることや、孤立してしまっている現状など、現実に起きていることが自分の心の中で起きているように見えて、思い出した。

あらすじ

  
オギーは10歳、普通の子じゃない

 10歳のオギー・プルマン(ジェイコブ・トレンブレイ)は、普通の子には見えない。遺伝子の疾患で、人とは違う顔で生まれてきたのだ。

27回もの手術を受けたせいで、一度も学校へ通わずに自宅学習を続けてきたオギーだが、母親のイザベル(ジュリア・ロバーツ)は夫のネート(オーウェン・ウィルソン)の「まだ早い」という反対を押し切って、オギーを5年生の初日から学校に行かせようと決意する。

夏休みの間に、オギーはイザベルに連れられて、校長先生に会いに行く。先生の名前はトゥシュマン(マンディ・パティンキン)、「おケツ校長だ」と自己紹介されて、少し緊張がほぐれるオギー。だが、「生徒が学校を案内するよ」と言われたオギーは動揺する。

紹介されたのは、ジャック・ウィル(ノア・ジュプ)、ジュリアン(ブライス・カイザー)、シャーロット(エル・マッキノン)の3人。いかにもお金持ちの子のジュリアンはオギーに、「その顔は?」と聞いてきた。

オギーは毅然とした態度をとるが、帰宅してからは元気がなかった。だが、イヤならやめてもいいと言いかけるイザベルに、「大丈夫、僕は行きたい」と答えるのだった。

引用元:映画『ワンダー 君は太陽』 公式サイト http://wonder-movie.jp

 
学校というまだ見ぬ宇宙へ

 初登校の日、両親と姉のヴィア(イザベラ・ヴィドヴィッチ)に校門まで送られるオギー。

ネートは息子の頭から宇宙飛行士のヘルメットを外すと、「孤立してもお前は一人じゃない」と励ます。

だが、生徒たちはオギーを遠巻きにしながらジロジロと眺め、ランチタイムでは誰もオギーのテーブルに座らない。それどころか、ジュリアンに食べ方がおかしいと指摘され、『スター・ウォーズ』のパダワンを真似た三つ編みを「ダサいぜ」とバカにされる。

帰宅するなり三つ編みをはさみで切り、夕食の席でヘルメットをかぶったまま黙りこくるオギー。

たしなめるイザベルにオギーは、「なぜ僕は醜いの?」と涙ながら訴える。

イザベルは「顔は人の過去を示す地図」だから、「あなたは絶対に醜くないわ」とキッパリと答えるのだった。 

引用元:映画『ワンダー 君は太陽』 公式サイト http://wonder-movie.jp

 
オギーという太陽の周りの、家族という惑星

その日は、ヴィアの高校の初日でもあった。

数週間前から、幼なじみで大親友のミランダ(ダニエル・ローズ・ラッセル)からの連絡が途絶え、ようやく学校で顔を合わせたら、髪を派手に染めて変身し、新しい友達を作っていた。

ショックで涙ぐんでいると、演劇クラスのジャスティン(ナジ・ジーター)という魅力的な男の子から声をかけられる。

だが、両親から“世界一手のかからない子”と呼ばれているヴィアは、心配をかけるようなことは何一つ話さない。

本当は自分にも注目してほしいけれど、絵本のイラストレーターと美術の先生になる夢を封印している母に、甘えることなどできなかった。

そんなヴィアの心の支えは、最大の理解者のおばあちゃん(ソニア・ブラガ)だった。でも、「お前は私の宝物なの」と言ってくれたおばあちゃんも、今では天国の住人だ。

引用元:映画『ワンダー 君は太陽』 公式サイト http://wonder-movie.jp

 
オギーによって変わり始めた世界

 一方、オギーは触れたらペストがうつると噂されて増々孤立していくが、得意な理科の授業で目覚ましい才能を発揮する。

ある日、ジャックに理科の小テストの答えをこっそり教えてあげたことをきっかけに、二人は意気投合する。オギーの自宅に招かれたジャックは、息子の初めての友達を大歓迎する家族とも仲よくなっていく。

そして、オギーが心待ちにしていたハロウィンがやって来る。

ジャックに約束していた『スター・ウォーズ』のボバ・フェットの衣装を愛犬のデイジーに汚されたオギーは、『スクリーム』のゴースト・フェイスで登校したので誰もオギーと気付かない。

ウキウキしながら教室へ行くと、ジャックがジュリアンに耳を疑う“本音”を打ち明けていた。

でも、オギーはもう一人じゃない。

頭がよくて面白くて、前向きで優しいオギーの魅力に気付く生徒たちが現れ始めたのだ。

オギーの存在の大きさに気付いたジャックとも劇的な仲直りを果たすが、理科研究大会に野外学習、ヴィアの演劇発表会とイベントの度に騒動が巻き起こる。

オギーと彼に関わるすべての人にとって、忘れ難い1年が終わろうとしていた。そして修了式の日、一生忘れられない出来事が彼らを待っていた─。

引用元:映画『ワンダー 君は太陽』 公式サイト http://wonder-movie.jp

普通って何?

映画『ワンダー』の始めの方で、主人公が何度か「普通」ということを言ってる。

「手術して呼吸も楽になって、目や耳もよくなって、見た目もマシになった普通とは言えないけどね

「僕は、普通じゃないから公園でほかの子に逃げられる」

ねほりんぱほりんのゲストの方も普通という言葉を使っていたんだよね。

普通の鼻を手に入れたい」

「早く普通の顔になって・・・」

と話していたんだよね。なんか気になってしまった。

そこで

自分が周りからどう見られているのか。

自分は「普通」じゃないんじゃないかというのを、現実世界で起きていることか、または自分の心の中で起きていることなのか、その違いに思えてしまった。

だから『ワンダー』を思い出した。

 

バカにされたことを怒った

映画『ワンダー』の中で仲良くなった友達が、自分がいない時にバカにしていた場面に立ち会ってしまった。

そして、たった一人の友達だったんだけど怒ったんだよね。

もし、平和に過ごそうとしてその友達に怒らなかったら、自分のことよりも、バカにしてきたその友達を自分自身が味方してしまうことになったんだと思った。

たった一人の友達だけど、自分のことを自分が一番の味方になって、本気で怒ることは大事なことじゃないかと思ったのね。

映画『ワンダー』では味方がいた。

他にも映画の中では、家族が主人公に対して味方でいてくれた。

主人公の姉ヴィアも、両親が弟のことばかり気にかけていて、家族の中で孤独を感じていた。

でも、おばあちゃんがこう声をかけていてくれた。

「世界中の誰よりも、お前が好きだよ」

「いつも味方だよ」

姉ヴィアにとって、おばあちゃんが味方だと思えたんじゃないかな。

この味方になってくれる存在を、架空のおばあちゃんを自分の心の中で持っていると強くなれるんじゃないかと思えた。

周りの人が味方だと思って、意見を聞いていたら振り回され続けて、「自分が間違っている」感覚になってしまって、心が疲れてしまうんじゃないかと思ってしまった。

本当に自分はどうしたいんだろう?ということさえ、わからなくなってしまいそう。

そして、現実に周りに味方がいないと「自分がいけないんじゃないか」と思って、自分を変えていくように考えてしまう。

「自分がいけないんだ」と思う気持ちが大きいと苦しいから、どうにかしたくてね。

でも、自分が悪いことをしていないんだったら『ワンダー』に出てくる家族のように、自分の心の中に味方を作ってあげることが、本当の自分の姿を、また本当に自分が思っていることなんかがわかってくるんじゃないかと思った。

主人公オギーの母親のような味方か?オギーの父親のような味方か?おばあちゃんのような味方か?オギーの親友のような味方か?自分が一番しっくりくる味方を考えて作ってみるのもいいのかもしれないね。

そして、自分の中に味方を作ってあげれば、多くの人の意見に左右されて、苦しくなることもなくなるんじゃないかと思った。

みんな「ふつう」と闘っている

でも、よくよく考えてみると「ふつう」の縛りに縛られているのって、いろんな場面であるよね、そしてその「ふつう」とみんな闘っているようにも思えた。

みんな自分を攻める言葉と闘っている。

『ワンダー』の最後の方で「人をいたわれ、みんな闘っている」と言っていた。

『ワンダー』では現実世界で。でも実際には自分の心の中で「みんな自分を攻める言葉と闘っている」のかもしれないなと思った。

「ふつう」に合わせること、合わせないと「自分がいけないんだ」と攻めること。

味方がいなくて自分の「ふつう」がわからなくなってしまう。

だから「自分のこの顔が、誰よりも好きだよ」って「いつも味方だよ」って自分が一番の味方になってあげたら。

「自分は本当は、こう思っているんだ」と味方になってあげたら、ちょっとは楽になれるんじゃないかなと『ワンダー』を思い出して思った。

『自分の本当の思い=ふつう』という感覚が一番いい。

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