朝ドラの『ばけばけ』で小泉八雲の有名な代表作の怪談話は何か?
他にも実話をもとにした「実話怪談」が大ブーム!そして怪談は夏だけじゃなく、冬でもイベントをやっていました!
そんな「怪談師」にはどんな人がいるのか?調べてみましたので、ぜひ最後までご覧ください!
小泉八雲の有名な代表作は?
小泉八雲が残した作品は多くありますが、その中でも有名な代表作を紹介します。
- 耳なし芳一
- ろくろ首
- 雪女
- むじな
聞いたことのある話ばかりですよね。
小さい頃むかし話などで聞いたり、本で読んだりしたことがある人も多いと思います。
では、改めて作品のあらすじを紹介します。
耳なし芳一
出典元は
『臥遊奇談(がゆう きだん)』(全5巻5冊)の第2巻「琵琶秘曲泣幽霊(びわのひきょくゆうれいをなかしむ)」
になっていると言われています。
ーあらすじー
琵琶法師の芳一が平家の怨霊に襲われる怪談
盲目の琵琶法師・芳一が、平家の怨霊から逃れるために
経文を全身に書き難を逃れようとしますが、
住職が耳だけ経文を書き忘れられたために耳を千切り取られるという話です。
子供のころ聞いたこの話、凄く怖かったのを覚えています。
怨霊に囲まれていながら、盲目のため気が付かなかった芳一。
そのあと、怨霊と分かってから襲われるのがとても怖かったのを覚えています。
ろくろ首
ろくろ首は、2種類あり
・首の部分が伸びていくもの
・首が胴体から離れて飛んでいるもの
小泉八雲は、胴体から離れて飛んでいるろくろ首を書いていました。
ーあらすじー
僧侶の回龍は諸国を巡る旅の最中に、ある山間で木こりの家に招かれ夜を迎えました。
しかし、家の者たちが首のない胴体であることに気づき、機転を利かせて首の戻る胴体を隠し、夜が明けるまで首を捕らえることに成功します。
その後、回龍は袖に首をぶら下げいる罪人として捕らわれるが、正当防衛が認められて
釈放され旅を続けていくことになります。
道中、盗賊に襲われた際、お金と首を交換することになります。
盗賊は首を脅しに使って追剥きをしていたが、事実を知り亡霊が怖くなり元の場所へ戻し、森に埋めたという話
雪女
雪女についても日本各地で伝承があります。
雪の精霊や妖怪、雪山で死んだ者の女性の亡霊だったりと日本各地で伝承があります。
雪女は、ただ怖いだけではなく美しい女性というイメージがありますよね。
老人の茂作と少年の巳之吉という木こりがある日森へと出かけました。
その夜、大吹雪に会い小屋に避難した夜、茂作は白装束を着た雪女に息を吹きかけられ凍死してしまいます。
この時に「このことを誰にも話してはいけないよ。もし話したら、お前を殺す。」と
言われ姿を消しました。
数年後、巳之吉は美しい娘・お雪と出会います。
二人は結ばれ、お雪は巳之吉との間に10人の子をもうけ、幸せな家庭を築きます。
しかし、お雪は何年たっても容姿が変わらず、とても若々しく、村人たちも不思議に思っていました。
ある晩巳之吉は、お雪に18歳の時に雪の中で美しい白い女性に会ったことを話してしまいます。
その女性はお雪にそっくりだと話したところ、お雪は自分の正体が雪女であることを明かし、約束を破った巳之吉を殺そうとします。
しかし、お雪は「子どもたちを大切にするように。悲しませることをした時は、お前を殺しに来る」と言い残し、お雪は白い霧になり、煙出しから消えていきました。
それきり、お雪の姿を見た者は無かったという話。
雪女は、約束を破った巳之吉を殺そうとしますが、殺したあとの子供たちのことを考えたのでしょうか?
子供を大切に思う気持ちが、読む人の心に残る話だと思いました。
むじな
『むじな』とはいわゆる「のっぺらぼう」ことを話しています。
タヌキやアナグマなどが「人を化かす」という日本各地の伝承から、この小泉八雲の「むじな」の話が由来とされ「むじな」と言われ始めたという一説もあります。
目・鼻・口のない「のっぺらぼう」の話は、2段階のオチがついてます。
江戸の紀伊国坂(現在の東京・赤坂)は、夜暗くなると非常に寂しいところでした。
人々は日没後に通るのを避けていました。
それは、この場所には「むじな」がよく現れるという噂があったからです。
ある夜、一人の男がその坂道を急いでいたところ、堀のふちにしゃがみ込んで泣いている女性を見つけます。
心配した男は女性に声をかけます。
しかし女性は、一方の袖で顔を隠して泣き続けます。
男が手を置くと、女性はゆっくりと顔を上げて男のほうへ向き直ります。
しかし、その顔を見ると目も鼻も口もありませんでした。
男は悲鳴をあげて坂を駆け下り、そば屋に逃げ込みます。
そば屋の主人に「女を見た」と驚きながら話すと、そば屋の主人は「お前の見たのはこんな顔だったか」と言いながら自分の顔を撫でて見せた顔は、さっき見た女性と同じ目も鼻も口もない顔だったのです。
それと同時に提灯の火が消える。という衝撃的な結末が訪れるという話。
もう、この時代に2段階のオチをつけて話を展開させているのが面白いですよね。
この話に出てくる男が人間不信になってしまったのではないかと気になってしまいました!
話は変わって、現在の怪談も近年盛り上がっているそうで、様々なイベントも行っているそうです。
現在は『実話怪談』と言って、実際にあった話を怪談として話す『怪談師』に注目が集まっているようです。
怪談師の紹介
怪談師の人たちは、どんな人たちがいるのか調べたところ『怪談最恐戦』というイベントが開催されていました。
この大会は、プロ・アマ問わず大会に参加できるという事で人気の大会となっています。
そして大会優勝者は『怪談最恐位』の称号と、賞金100万円が贈呈されます!
怪談最恐戦の優勝者
『怪談最恐戦』の歴代優勝者の方々
初代怪談最恐位 | ぁみ |
2代目代怪談最恐位 | 下駄華緒 |
3代目代怪談最恐位 | 夜馬裕 |
4代目代怪談最恐位 | 田中俊行 |
5代目代怪談最恐位 | 伊山亮吉 |
6代目代怪談最恐位 | 深津さくら |
公式サイトでは、2020年大会の予選会からファイナルまでのDVDや、スペシャルライブのDVDも発売されています。
怪談師人気ランキング
1位 上間月貴
2位 村上ロック
3位 城谷歩
4位 三木大雲
5位 稲川淳二
6位 夜馬裕
7位 糸柳寿昭
8位 早瀬康広
9位 牛抱せん夏
10位 吉田悠軌
引用元:ranking.net みんなのランキング
今は、ネット怪談師として活躍している人が多いとのこと。
もちろん各怪談師の方のツアーや、全国イベントも開催しているそうです。
直接聞いて体感するのは、また恐怖が全身に伝わってきますよね!
日本の怪談の歴史
怖さや怪しさを感じさせる物語は、日本から古くからあり民話伝説・神話に多数存在してます。
日本三大怪談
『四谷怪談』
特に歌舞伎の演目として有名な「東海道四谷怪談」として知られています。
元禄時代に起きたとされる事件を基に、鶴屋南北が創作した物語で、貞女・お岩が夫の伊右衛門に殺され、幽霊となって復讐を果たすという話。
『皿屋敷』
江戸時代に広まった巷説で、主人の秘蔵の皿を割ってしまった女中・お菊が、主人に殺され井戸に投げ込まれあと亡霊となって、井戸で夜な夜な「いちまーい、にまーい…」と皿を数えることが周知となっている怪談話の総称。
『牡丹灯籠』(ぼたん どうろう)
内気な萩原新三郎という男が美しい娘・お露と恋に落ちるものの、お露の正体が幽霊であることがばれ、新三郎はお露から離れるため、護符を貼りめぐらしたお堂へ閉じこもるが、お露に取り憑かれた末に殺されてしまうという話。
この怪談も実話をもとに話が作られているので、今でいう『実話怪談』という形になるのかと思います。
日本最古の説話集
仏教に関する異聞・奇伝を描いた短編物語ですが、蟻に食われた夫の話など怖い話や、不思議なエピソードなどが書かれています。
820年『日本霊異記』
引用元:rekikwai.com
景戒(きょうかい)が編んだ日本最古の仏教説話集。正式名称は『日本国現報善悪霊異記』。
明確に怪談と呼べるものではないが怪異譚が多く収録されている。
『怖さ』を楽しむようになった
人々が「怖さ」をたのしむようになったのは江戸時代からだそうです。
「庶民が「怖さ」を楽しむことが一般的になった江戸時代に、怖い話を集めた「百物語」が、怪談会や書籍などさまざまな形式で展開されて大きな広がりを見せた。
引用元:nippon.com
怪談会の「百物語」は、何本も灯りをともして、怪談が一話終わるごとに一つずつ灯りを消していき、最後の一つが消えて場が闇に包まれると怪異が起こるという言い伝えに基づいている。
「『百物語』の起源ははっきりしませんが、もともとは室町時代の武士の肝試しが始まりといわれています。
それが怖さを楽しむ遊びとして庶民の間にも広がり、流行したのが江戸時代です」
怪談話は、古くから日本人の生活の中に合ったものなんですね。
古くは「人はいかに生きるべきか」を説く仏教説話集から始まり、江戸時代には男女の色恋沙汰の話になっていき、時代背景が変わって怪談話の意味合いが変化しても、人の思いや恨み・妬みなど「目に見えないもの」は怖いんだと、怪談話は教えてくれているように思いました。
怪談まとめ
朝ドラ『ばけばけ』が始まり、小泉八雲の作品を振り返り、そして今「実話怪談」が人気となっています。
しかし、昔から日本に怪談があったことが分かると人々に関心があるのは当然なことではないかと思いました。
現在の怪談師の方たちは、インターネットを使って怪談を伝えてくれるので、ぜひ体感してみてはいかがでしょうか?
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